側弯症について

側弯症とは

側弯症とは背骨がまがってしまう症状で、背骨のゆがみ、ねじれに伴い背中が隆起したり脊柱が弯曲する病気です。
背骨が曲がることで見た目が気になったり、痛みや呼吸機能など機能障害が起こることもあります。

「日本側弯症学会」HPより

発症は小学校高学年から中学生までの子供たちに多く、学校の健康診断や家族が気づいて病院を受診して見つかることがあります。
前屈した時に肩・背中・腰の高さに左右差がある場合や、真っ直ぐに立った状態で肩の高さや肩甲骨の位置、ウエストラインに左右差がある場合などは側弯症を疑います。

「日本側弯症学会」HPより

成長が急な時期は、角度が強くなりやすいです。
身長が止まれば、変形の進行は強くはならないと考えます。

大人も側弯症になることがあります

成人側弯症といって加齢や腰痛、すべり症、骨粗鬆症、脊椎不安定症などに伴って側弯が起こることもあります。
60歳以上の68%に側弯が認められるという報告があります。多くは機能性側弯であり、このような年代の側弯は変形性脊椎症と診断されます。

側弯症には大きく分けて『機能性側弯症』と『構築性側弯症』の二つがあります

機能性側弯症とは、普段の姿勢やスポーツなどの生活習慣によって徐々に発症します。クラシックバレエをしている人の発症率が高いことがわかっていますが、バドミントンも発症率の高いスポーツといわれています。
他にはバスケットボールや左右非対称の姿勢をとる楽器の演奏も発症率が高いです。

構築性側弯症とは、椎体(背骨の一部)そのものが捻れたりや潰れるように変形します。
その中でも原因がはっきりしていない側弯症を「特発性側弯症」と呼び、側弯症全体の80~90%を占めるといわれています。

側弯トレーニング®について

世界的な側弯症の運動療法を検討する学会である「SOSORT」のガイドラインに則り、ストレッチやエクササイズなどの運動療法を用いて必要な筋力や可動性を高め、側弯変形の予防・改善を目指します。
変形による見た目が気になる方の審美改善にも有用です。
海外では運動療法によって側弯角度が減少した多数の報告があります。
側弯トレーニング認定トレーナーが適切なエクササイズや日常生活における注意点をお伝えします。